大応援団

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 ある初夏の頃の仕事先での、出来事です。。
私立の保育園で、田舎に時々ある、いわゆる家族で運営している珍しい保育園でした。
圏央道にほど近く、まだまだ自然豊かな土地柄です。
田んぼや、畑も多く残っていて、初夏という季節柄、私がいままで見た事もないくらいの数のツバメが
飛び交っている光景が見られました。
園長からの、依頼で園庭の遊具やフェンスの塗替えの仕事です。
保育園なので、ペンキの色は、ピンクとか、黄色とか、水色とか、、
全部で、10色近く、用意しました。
手間暇かかりましたが、仕上がると、カラフルで、うれしくなります。
追加工事で、保育園の敷地の北側にある、2階建てのプレハブ倉庫の階段の塗替えを
依頼されたのです。
ここからが、本題です。
遊具の塗装は、平日は園庭に園児がいる為、土曜日か日曜日、もしくは祝日限定で
作業をしました。しかし、このプレハブ倉庫は、同じ敷地内に建てられているのですが、
園児たちは、施設の性格上、この付近には、立ち入れないようになっていました。
したがって、塗装作業は平日て゛もOKということになりました。
たしか階段の塗装作業をはじめて、二日目のことでした。
窓から何人かの園児たちが、いれかわり、たちかわり、作業を見物していたところ
ある一人の子が「がんばってください。」と声をかけてくれました。
すると、つづけざまに2,3人の子が同じように、「がんばってください。」「がんばってください」と言うと
そのあとは、全員で「がんばぁれ! がんばぁれ!」の大合唱になり、おお盛り上がりです。
こんな大声援のなか、ペンキ塗りをするのは、初めてでした。
ちょと恥ずかしかったですが、幸せでした。